2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
北岳はシダを見てきただけではなく、もちろん花も見てきた。特に登山者が入らない状況の中で植物がどうなっているのかに興味があった。聞くところによると御池小屋周辺に群生していたアザミ類はほとんど食害で消滅してしまったと聞いた。標高3,000mあたりの…
今年は入山が規制されバスも運行されなかった北岳であるが、植物調査は山梨県からの依頼で行われることとなった。ただし、山小屋は運営されていないためテント泊で行くか日帰りで行くかということになり、ほとんどの調査は行けるところまでで日帰りで行われ…
山地帯の樹林下や渓谷沿いに生育する多年草である。夏期は5月。清楚な白花は時に辺縁がピンク色に染まり、渓谷に舞い降りた妖精のようである。山梨県では南アルプス、大菩薩・小金沢連峰、奥秩父に生育しており、生育地での個体数はあまり多く無い。近年の…
石空川渓谷、尾白川渓谷とシダを中心に散策してきたがいずれの場所でも雨に見舞われた。しかし渓谷から抜け出ると雨はあまり降っていない。時刻は午後4時になったが日没まではまだ少し時間がある。春先に幼葉を見てからずっと気になっていたコウヤワラビの…
石空川渓谷では土砂降りの雨だったが渓谷を抜け出すと雨はあまり降っていなかった。どうやら山沿いだけ雨が強かったようである。ではもう1ヶ所、そちらの渓谷でもアカハナワラビの葉を見たことがある尾白川渓谷を少しだけ散策してみる。小雨が降っているが…
昨年の秋から調べているハナワラビの仲間であるが、フユノハナワラビだと思って今まで見てきたものはほとんどがオオハナワラビであったことが分かってきた。そして未だにフユノハナワラビは見ていないことが分かったが、アカハナワラビなるものが普通にある…
高山帯の砂礫地や岩壁に生育する多年草である。花期は8月。山梨県では北岳周辺と八ケ岳に生育している。 エゾムカシヨモギ 令和1年8月 北岳で撮影 同上 2018年版山梨県レッドデータブックには個体数はわりと多いと記載されているが私が見たのはこの個体のみ…
山地の乾燥した草地やカヤト野原に咲く多年草である。花期は5月~6月。山梨県では富士山麓で生育が確認されているが奥秩父山系でも発見された。個体数は少ない。 アズマギク 令和1年5月 奥秩父山系で撮影 同上 同上 カヤト野原の草地の中に時として咲いてい…
山地帯の日当たりの良い砂礫地や草地に生育する。花期は9月から10月。山梨県では御坂山系で生育が確認されているが斜面の崩落により危険な状況にある。 アキノハハコグサ 平成26年10月 御坂山系で撮影 同上 同上 苞や茎に白い綿毛が密生する。 同上 数本…
ここ数年来の秋の恒例となっているスルガジョウロウホトトギスの探索調査である。山梨県県条例で特定指定種に指定されたこの花は山岳レインジャー活動の調査対象種になっている。例年同じ沢の奥にある自生地を調査していたが、今年は厳選メンバー5人で訪問し…
本日は雨の予報だったので散策せずに画像の整理を行う予定だったのだが、朝起きて空を見上げると雨は降っていない。少しすると雨が降り出したがほんの小雨である。スマホで雲画像と雨雲レーダーを見てみると甲府市より南側は雨雲がかかっているものの北杜市…
高山帯の日当たりの良い砂礫帯に咲く多年草である。山梨県では北岳周辺に生育し、花期は8月下旬~9月である。生育地での個体数は少ない。 サンプクリンドウ 平成30年9月 北岳で撮影 同上 小さな花である。 同上 サンプクリンドウの花 ➡山梨県の絶滅危惧のリ…
亜高山帯の草地を主に生育する多年草であるが高山帯にも生育している。主に南アルプス山系に生育している。葉は3深裂~3中裂しほぼ基部まで裂ける。花柄と萼の外面に屈毛(曲がった毛)が生えているところがミヤマトリカブトと違う。 キタザワブシ 令和1年…
山地の草原や林縁、登山道、林道脇などに生育する多年草である。ラン科植物と同様に生育には根正菌が関与しており、移植しても生着は難しい植物である。山梨県では奥秩父山系や御坂山系、大菩薩・小金沢山系、富士山周辺などに生育しているが生育地での個体…
平成29年9月に鳳凰山を訪れた際に中腹の草地でハナワラビの仲間のシダを目撃した。この時はヒメハナワラビだろうと思っていたが、9月になっても胞子穂を出していることに違和感を感じていた。そのまま解決せずに何年かが過ぎ、昨年秋になってからハナワラビ…
山地の陰湿地に生える多年草で、花期は4月~5月初旬である。淡黄色~白色の小さな花を咲かせるが山梨県ではクリーム色のものを多く見かける。2018年版レッドデータブックの記述を見ると「神社社叢や噴火口内に生育」と記されているが、神社はいくつか巡って…
山地帯から亜高山帯の岩場に生育する多年草である。ヤハズハハコの石灰岩地に生育する変種で、全体に白い綿毛が密生し花の付き方が少ない。山梨県では鋸岳周辺の石灰岩地帯に生育する。個体数はあまり多く無い。 トダイハハコ 平成18年9月 鋸岳で撮影 同上 …
高山帯の草地に生育する1年草ないしは2年草である。山梨県では北岳周辺に生育しており花期は8月下旬から9月である。個体数は少なく、山岳レインジャー調査で盗掘の報告も上がっている。 ヒメセンブリ 平成30年9月 北岳で撮影 同上 小さな薄青色の花 同上…
落葉広葉樹林の林床や林縁に生育する多年草である。セツブンソウの名の如く節分の頃(2月~3月)に開花する。石灰岩地を好む植物とされているが山梨県での生育地は石灰岩地では無い。生育地は限られているが生育地での個体数は比較的多く、群生している。 セ…
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧のラン科植物は以下の通りである。 山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR) サンプクリンドウ(2005山梨県CR 2017環境省EN) アカイシリンドウ(2005山梨県CR 2017環境省EN) ヒメセンブリ(2005山梨県CR 2017環…
山地の林床や日当たりの良い土手などに咲く多年草である。花はキクザキイチゲに似るが葉は浅裂するのみで先端は丸い。群生することが多いが生育地での個体数はまちまちで、多いとは言えない。花期は3~4月。 アズマイチゲイチゲ 平成30年4月 韮崎市で撮影 …
山地の林下に群生ないしは点々と生育する多年草である。葉は菊の葉のように羽状に裂ける。生育地での個体数はあまり多く無い。 キクザキイチゲ 平成29年4月 長者ヶ岳で撮影 同上 登山道脇の林床に小群落を形成して点々と咲く。 同上 朝陽を浴びるキクザキイ…
里山や山地の林縁、土手の草地などに生育する多年草である。山梨県では甲府盆地よりも北側に生育しており生育地での個体数はそこそこに多い。花弁の色はやや薄い黄色(クリーム色)で萼片の長さは花弁の長さより短く半分程度である。 ミチノクフクジュソウ …
広葉樹林の日当たりの良い林床や斜面沿いの草地、土手などに生育する多年草である。山梨県での分布域は甲府盆地よりも南側に限られている。生育地での個体数は比較的多い。花弁が濃い黄色であることと萼片の長さが花弁と同程度くらいに長いところがミチノク…
山地の樹林下に生育する常緑性の多年草である。花期は2月下旬~3月で、数本の花茎を出して小さな白い花を咲かせる。山梨県での生育地は限られておりいずれの場所も地元の人たちが保護を行っている。 ミスミソウ 平成28年3月 市川三郷町で撮影 この場所は山梨…
昨年も歩いているコースではあるが何だか分からなかったシダがたくさんあるうえに見落としてきたものも多々あるようである。今回はシダの師匠にご案内をいただいて渓谷から稜線を巡り歩いてみる。特にヘビノネゴザときわめてよく似ているイワイヌワラビとい…
山地から亜高山帯の林下に生育する夏緑生のシダである。葉は3回羽状複葉で、全体的に5角形に近い形を呈する。葉質は薄くて柔らかく傷み易く、胞子嚢群は裂片の辺縁寄りに付く。葉柄は細くて長く、無毛であるが基部に薄く鱗片をつける。富士山の青木ヶ原樹海…
北岳の砂礫地の草地に生育する北岳に特産する多年草である。6月中旬から7月初旬の雪解けの頃に最初に咲き出すのがこの花で、舞茸のように葉は細かく切れ込むのが特徴である。個体数は比較的多い。 キタダケソウと残雪の間ノ岳 平成19年6月 北岳で撮影 同上 …
標高の高い山地の林内でやや湿り気の多い場所に生育する夏緑性のシダである。葉は長さ80 ~ 150㎝になり無毛、葉柄は淡褐色で光沢があり、基部に薄く鱗片をつける。葉身は柔らかい草質、広卵形、3 ~ 4 回羽状複葉。胞子嚢群は小さく、ほぼ円形で裂片のやや…
山地の林内で沢の水が流れるような場所に生育する常緑性のシダである。葉の長さは40~80㎝になる。葉身は1回羽状複葉で上部は急に尖り基部はやや狭まる。葉柄と葉軸に真っ黒な鱗片が密生するのが特徴である。胞子嚢群は辺縁を除いた部分に散在する。山梨県で…